全摘後、乳房再建「バストサイズ」に限界はありますか?

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全摘後、もと通りの「大きな胸」を作ることは出来る?

患者さま

先生、乳房再建を考えているのですが、全摘後でも自分の希望するサイズにできるのでしょうか?大きなバストには限界がありますか?

素輪先生

素輪先生
とても気になるところですよね。再建後のバストサイズには「絶対的な限界」というものは無いのですよ。

患者さま

そうなんですか?

素輪先生

そうなんです。ただ、自分自身の組織を使う自家組織再建の場合、ご自身の体から使える組織の量に限りがあるので、そこで出来るかどうかを左右されることがあります。

患者さま

人それぞれ、体型や体質が違いますよね。

素輪先生

その通りです。たとえば、お腹や背中などから組織を移す場合、体にある脂肪や皮膚の量が限られていると、希望よりも小さめのサイズになることもあります。

患者さま

なるほど…。
じゃあ、大きめのサイズを希望する場合は、どうしたらいいのでしょう?

素輪先生

とても気になりますよね。自家組織を使った債権では、最近「脂肪移植」という方法もあります。体の別の部位から脂肪を少しずつ採取して、再建した乳房に注入することで、より自然なボリュームを出すことができるようになってきました。

患者さま

技術がとても進んでいるのですね!では、インプラントを使った再建はどうなりますか?

素輪先生

シリコンインプラントを使う方法では、700~800ccといった大きなサイズを希望される場合には少し注意が必要です。
乳房の皮膚の状態や、全摘でどのくらい皮膚が残せるかによって、整った形を保てるかどうかが難しくなることもあるんです。

患者さま

インプラントだと簡単だと思ってましたけど、違うんですね。

素輪先生

慎重に見極めが必要ですね。だから無理のない範囲で自然に見えるサイズを一緒に考えていくことが大切になりますよ。
一人で悩まずに、ぜひ一緒に考えていきましょうね!

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